松居臨時代理大使のASEAN航空サミット出席

平成31年4月6日
ジャファ・マレーシア運輸副大臣(写真右から
3人目),アーコム・タイ運輸大臣(その右隣),
イスマイル理事会マレーシア代表(左端)らと共に
ICAOからの出席者
 3月27日,マレーシアのランカウィに於いて同国主催のASEAN(東南アジア諸国連合)航空サミットが開催され,松居眞司ICAO理事会日本政府代表(第三副議長)が出席し、理事会議長に代わりICAOとして基調講演を行いました。(講演テキストはこちらを御覧下さい<英語のみ>)
 
 このサミットは,ASEAN国際航空分野の軍民協力の向上を目的として,マレーシア運輸省がASEAN各国の航空担当閣僚,ICAO及び加盟国の代表,IATA,航空会社関係者らを招いて2年に一度主催してきているもので,ICAOからは,中国,シンガポール,インドなどの各理事国代表,航空委員会議長,アジア太平洋地域事務所長らが参加。
 
ICAO代表で基調演説を行う松居代表
 基調講演では、ICAOとして,マレーシアの2007年以来の理事国としての貢献に感謝しつつ,ASEANに対し,域内6億2000万人以上の人口,約6260億米ドルのGDP,2880万人以上の雇用創出,LCCの急成長や世界航空市場における主要ハブ機能を実現しつつある同地域の連結性の進展を評価した上で,持続可能な航空インフラ,デジタル技術革新,継ぎ目の無い物流,相応の優れた規制措置などに焦点を当てた取組を重点化する各国ハイレベルの指導力や,次世代の航空分野の人づくりに向けた国際協力,また今秋のシカゴ条約75周年記念総会への先進技術分野の企業参加などを呼びかけました。
 
国際海事・航空宇宙エキシビション
ランカウィ島
 さらに,国際空港などASEANの開発を支えてきた日本の1970年代からの協力にも触れ,この地域の平和と繁栄が,すべての国による国際的な義務とICAO標準の遵守を含む法の支配とガバナンスに基づき,国際航空の持続可能な発展が促進されることへの期待も表明しました。
 
 続いて行われたパネル討論の議論を通じ,軍民連携に関する課題を含めたASEANの今後の取組とICAOとの協力について様々な視点から議論が行われ,最後にカマルディン・ジャファ運輸副大臣から参加者の貢献に対し感謝と意義を述べてサミットを締めくくりました。