ICAOについて

平成28年12月21日

ICAOとは

 国際民間航空が安全かつ整然と発達するように、また、国際航空運送業務が機会均等主義に基づいて健全かつ経済的に運営されるように各国の協力を図ることを目的として,1944年に採択された国際民間航空条約(通称シカゴ条約)に基づき設置された国連専門機関です。この目的のために,ICAOは,国際航空運送業務やハイジャック対策をはじめとするテロ対策等のための条約の作成,国際航空運送に関する国際標準・勧告方式やガイドラインの作成等を行っています。また,国際航空分野における気候変動対策を含む環境保護問題についても議論及び対策が進められています。
 我が国は,1953年10月にICAOに加盟し,1956年以降今日に至るまで連続して理事会メンバー国に選出されており,最近では2019年10月に再選されました。また,航空安全,航空保安,航空運送,出入国円滑化,ICAO財政・予算,環境問題等をそれぞれ所掌する多くの委員会や専門家会議への出席を通じ,ICAOの活動に積極的に貢献しています。
 我が国は,このような航空関連分野における各種政策決定・実施への貢献に加え,ICAOの財政にも大きく貢献しており,2021年の我が国のICAO通常予算分担率は,米国,中国に次ぎ第3位(6.64%)となっています。また,我が国は航空安全や航空保安の分野において,ICAOの活動を支援すべく任意拠出も行っています。
 なお,2021年1月現在,9名の邦人職員がICAO事務局で活躍しております。