第214会期ICAO理事会(概要)
平成30年7月10日
平成30年4月30日から6月29日にかけて,カナダ・モントリオールのICAO本部にて第214会期理事会が開催されました。国際民間航空分野における環境保護対策の具体化の取組、安全確保のための北朝鮮問題への対応のフォローアップ等中心に審議が行われました。なお、松居理事会代表が,ドイツ,エクアドルの各代表と並び理事会副議長(第三副議長)に選出されました。
主な審議内容
1. 国際民間航空分野における市場メカニズムを活用した炭酸ガス排出削減制度(CORSIA:Carbon Offsetting and Reduction Scheme for International Aviation)の実施に必要となる事項に関する国際標準等を設定するシカゴ条約附属書の修正(第16附属書第4巻の新設)が採択されました。今後ICAO及び各加盟国における所要の準備を経て、2019年1月から航空会社による対象の炭酸ガス排出に関する情報の収集が開始される見通しです。
⇒本件に関するICAO公式ウェブサイトのニュースリリースへのリンク
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2. 理事会決定に基づく北朝鮮の弾道ミサイル発射への対応について,柳事務局長から進捗状況の報告が行われ,北朝鮮からICAOの航空安全関連規則の遵守の確保が行動で示されることの重要性、引き続き関連の国連安保理決議を踏まえた対応をとる必要性などを確認しました。
3. ICAOの活動の足腰に関連し、財政状況、男女平等の実現と地域代表の衡平を考慮した人材確保,外部監査や国連合同監査の報告に基づくガバナンス強化などについても審議が行われました。
4. 次回第40期ICAO総会を2019年9月24日から10月4日までの日程でICAO本部に於いて開催することを決定しました。