アフリカ航空運送の持続可能な発展に関する第2回ICAO 会合への出席

平成29年5月16日
   3月28~30日、ガーナのアクラにて「アフリカ航空運送の持続可能な発展に関する第2回ICAO 会合」が開催されました。
 
 同会合では、アフリカ54か国及び日本、アフリカ連合(AU)等の機関、航空関連の団体・民間企業等の参加の下、アリウICAO理事会議長、ガーナの            ダパー・航空大臣等による開会挨拶に続いて、2年前の第1回会合で採択されたアフリカの航空市場全体の自由化を含む宣言の実施状況と今後の取組の    あり方につき議論が行われ、当地における航空運送を経済発展の触媒ないし原動力とすべきであるとの点で広く一致がみられました。
 
一方で、アフリカにおける航空需要増加の見通しについては、
 
1.    世界の航空市場での地域別割合では当地が最も低い約5%であること
2.    アフリカ域内での航空輸送取引が内外航空輸送取引全体の15%未満であること
3.    アフリカ観光については10億人超のアフリカ総人口のうち旅行者の流動人口についてアフリカの域内人口が約5%に留まる点
 
などの指摘がなされ、アフリカ各国及び地域の計画に基づき、域内航空インフラへの民間投資とビジネス促進、人材開発のための国際的なパートナーシップの構築及びアフリカ域内の観光を含めた市場開拓を長期的に進めるビジョンと実行を図るための活発な議論が行われました。
 
   日本からは松居理事会代表がICAO 側の招きによりパネリストとして出席しスピーチを行い、昨年8月にナイロビで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)の成果と日本の取組の概要につき紹介を行いました。アリウ議長をはじめ参加者からはアフリカ経済開発全般への日本の継続的な関与と、本会合への貢献に謝意が述べられました。
 
*アフリカ開発会議(TICAD)の外務省ホームページへのリンク

 
 
セッション(持続可能な航空輸送の長期的ビジョンの策定に向けて)でのプレゼン
同セッションでのパネル議論
アロテー・ガーナ民間航空局長   (本会合議長)らと
アリウ理事会議長(中央)らと